初版発行は2006年12月19日、前回再版の第4版が2010年2月14日、ほぼ年一回のペースで再版していることになります。
この本のベースは改定前の「標準ポピュラー・コード理論」、初版は1995年12月12日発行、版元のシンコーミュージックから「ポピュラー音楽の標準となる理論書を執筆して欲しい」との依頼で書きました。再版を続けてミリオン・セールスの定番になったのです。
音楽はジャンルに関係なく楽しみ創作されるべきものですが、実際はクラシックの流儀とポピュラー及びジャズの流儀に大きく二分されている様です。私は幸いにもその両方を専門的に学び、制作現場で検証することができました。この本の「まえがき」から一部引用します(字句は若干修正しています)。
理論の整合性などクラシックの良い面を取り入れつつ、基本的かつ感覚的な部分ではポピュラー及びジャズをベースとしたコード理論を目指して執筆しました。ジャンルを越えて色々な制作現場で検証してきたと自負している私の経験が、「標準」の名に恥じない「コード理論」として役に立つならば、本望です。