2011年2月23日水曜日

ミックスダウン進行中!

小山さんご夫妻のCDプロジェクト、ミックスダウンの段階に入りました。

画像はその二日目(2月22日)の様子。トラック別に定位やエフェクトを決め、バランスを取ります。
初日は複雑な作業でもあり、作業手順や音の聞き方などが今ひとつのみこめないご様子でしたが、二日目ともなると少し要領が分かってきました。
もちろん作業手順は事前にご説明をし、ご要望をお聞きしてから、どの作業段階で確認してもらうかを考えて行きます。トラックによっては音量コントロールをフェーダーで入力することもあります。

全八曲中六曲が完成、一曲が作業途中、残るは一曲半。ミックスダウン終了後にマスタリングを経てCD原盤が完成します。同時進行でジャケットデザインの相談も本格化しています。
いよいよCDの完成イメージが現実味を帯びてきたのです。

2011年2月16日水曜日

ピアノが調律され素晴らしい音になりました

しばらくぶりの調律です。素晴らしいピアノですが随分と狂ってしまいました。調律のHさんはレコーディングスタジオやコンサートホールなどのピアノを調律するプロ中のプロ、そしてこのピアノを私に紹介してくれた恩人です。
調律に入る前に聞いた話です。このピアノはヤマハのG5ですがハンマーはC5のものだそうです。その改造をした頃、ヤマハのG3にC3のハンマーを乗せると音がよくなるというので彼はG5で試したのだそうです。どうりで芯のあるしっかりした音。この音が素敵で私たちの連弾CDはこのピアノで録音をしたのでした。

ピアノは調律次第です。コンサートホールのピアノなどでこれを実感します。多くの方は色々なピアノを弾いたりしないでしょうし、恐らくずっと同じ調律の方という場合が多いでしょうから、この様な差を実感することは少ないと思います。
調律に入る前にピアノ内のカバーの話になりました。これはHさんのアイディアが出発点なのだそうです。Hさんが試作したものはピアノの蓋を閉めた状態で前面に音が出てこない様に締め切る様な構造だったそうですが、これを某音楽大学のピアノに装着しておいた。するとその試作品をヤマハが持ち帰り研究、そして製品化されたのがこのカバー、ヤマハからHさんに「似たようなものを作りました・・・」って連絡があったそうです。
私の場合は音質をソフトにするためではなく、仕事用のテーブルとして利用しています。通常はピアノの鍵が使える様に少し奥に設置する様ですが、それでは水平にならずに少し手前に傾きます。私は鍵盤カバー(前の蓋)もはずします。急に鍵盤カバーが落ちてくるのを防ぐため。これは危険ですね。その上でこのカバーをピアノの一番前の縁に合わせて置きます。こうすると水平になります。そしてこのカバーをフレームとして利用し、しっかりした板をその上に起き、書類を広げたり、パソコンを置いたり、キーボードやマウスが使えるテーブルにします。作業が終了するとこれらを片付け、元の状態に戻します。
しかししかし、調律後のピアノの響きが素晴らしいことといったらこの上もありません。本当に幸せなことです。実はこのピアノ、MIDIドライバーが装着されていて、MIDIマスターキーボードとして現在も利用しています。これはピアノにとっては余計な装置なのですが、ピアノを演奏する時、このピアノを運んで行って弾く訳ではありません、鍵盤タッチは重くなっていますが、このピアノで練習していると他のピアノは本当に楽に演奏できます。サイレントにはしません。サイレントにすると単なる電子ピアノになってしまいますから。

2011年2月14日月曜日

教室で活躍するヤマハのポケットラック!

私の教室、日曜が秋葉原MusicVox、翌月曜がヤマハミュージックアベニュー池袋です。Nさんは月曜の午前10時45分にお見えになります。シューベルトの「Ave Maria」を練習しているところです。
Nさんが見ているパソコンの画面は昨日のブログ投稿(JUSTICE練習中!)、手に持っているのが本日の主題、ヤマハのポケットラックです。このポケットラック、他の音楽教室でも活躍している様ですが、私の教室では半数以上の生徒が活用しています。
Nさんの場合、私の教室用の音と他に習っているシャンソン教室の音を別フォルダに分けて整理しています。私の教室用の音とは、私の模範演奏とか練習用のカラオケ(ミュージック・マイナス・ワン)、参考に聞いて欲しい音資料は録音用とは別フォルダ(M)に入れます。その際、アーチスト名、アルバム名、それぞれ階層別フォルダに準じた整理をすることがポイントです。
音楽を学ぶには楽譜よりまず音だと思います。自分の今の状態や手本の音を良く聞くことが上達の王道かつ早道。これは誰もが認める真理でしょう。ヤマハポケットラックも最新のW24では再生速度を細かく調整できます。手本をゆっくり聞いたり、カラオケを遅くして練習することができます。これはとても重要なことですね。
もちろん音楽の練習における教材、楽譜の要素も大切です。Nさんが練習中の「Ave Maria」、拍の単位を倍に、歌と間奏(イントロと同じ)をリピート記号で繰り返す様に書き直し、伴奏部もビギナー向けピアノ弾き歌いにアレンジしています。従来の楽譜、それはシューベルトが書いたものでしょうが、音符が細かくてビギナーには難しすぎます。同じ内容を大まかな音符で書くと読みやすくなります。繰り返しを使わないので楽譜も長く譜面台に乗せるのが大変です。
今日渡した楽譜には歌詞を書き加えました。歌詞のドイツ語について良いアイディアが浮かびました。昨年春、ウィーンから便りをくれたN氏(下記投稿)とはピアニストであり某大学のドイツ語の先生なのです。

http://heartsmusicblog.blogspot.com/2010/05/blog-post_08.html

原稿が完成したらリリース前に歌詞のドイツ語を見てもらおうと思います。正しく学びやすいドイツ語歌詞を記載した見やすい楽譜、ビギナー向けアレンジのピアノ弾き歌い楽譜「Ave Maria」。乞うご期待!

2011年2月13日日曜日

JUSTICE練習中!

徳永英明の「JUSTICE」を練習しているUさん。日曜日秋葉原教室、午後1時にお見えになります。いつもプールで泳いでからお出でになるそうで「今日も三キロくらい泳いできた」とのことでした。

徳永英明の音にクリックをダビング(重ね録音)したもので練習しています。曲の前半はドラムレス、ピアノの伴奏で進みます。インテンポですがクリックが無いと合わせて練習したり楽しめない。そこで私がテンポを解析してクリックを重ねた練習用の音を作りました。コードの変わり目にある右手重音のフレーズがうまく弾けません。力が入りすぎてしまう。「最初は力が入ってもよいけれど、フレーズの後半に向けて力を抜く様なつもりで」とアドバイスしました。


画像は今日の練習風景。手前のパソコンがクリック音を重ねた「JUSTICE」練習音を再生、グランドピアノの上(左右)にあるマイクロモニターから音が出ています。文字通り徳永英明さんになりきったつもりで練習しています。ピアノが弾けたら実際に歌ってみます。

撮影後にこの画像を見せたら「背中が伸びてない」って反省してました。ピアノ練習中は仕方ないと思いますが・・・。