2011年2月16日水曜日

ピアノが調律され素晴らしい音になりました

しばらくぶりの調律です。素晴らしいピアノですが随分と狂ってしまいました。調律のHさんはレコーディングスタジオやコンサートホールなどのピアノを調律するプロ中のプロ、そしてこのピアノを私に紹介してくれた恩人です。
調律に入る前に聞いた話です。このピアノはヤマハのG5ですがハンマーはC5のものだそうです。その改造をした頃、ヤマハのG3にC3のハンマーを乗せると音がよくなるというので彼はG5で試したのだそうです。どうりで芯のあるしっかりした音。この音が素敵で私たちの連弾CDはこのピアノで録音をしたのでした。

ピアノは調律次第です。コンサートホールのピアノなどでこれを実感します。多くの方は色々なピアノを弾いたりしないでしょうし、恐らくずっと同じ調律の方という場合が多いでしょうから、この様な差を実感することは少ないと思います。
調律に入る前にピアノ内のカバーの話になりました。これはHさんのアイディアが出発点なのだそうです。Hさんが試作したものはピアノの蓋を閉めた状態で前面に音が出てこない様に締め切る様な構造だったそうですが、これを某音楽大学のピアノに装着しておいた。するとその試作品をヤマハが持ち帰り研究、そして製品化されたのがこのカバー、ヤマハからHさんに「似たようなものを作りました・・・」って連絡があったそうです。
私の場合は音質をソフトにするためではなく、仕事用のテーブルとして利用しています。通常はピアノの鍵が使える様に少し奥に設置する様ですが、それでは水平にならずに少し手前に傾きます。私は鍵盤カバー(前の蓋)もはずします。急に鍵盤カバーが落ちてくるのを防ぐため。これは危険ですね。その上でこのカバーをピアノの一番前の縁に合わせて置きます。こうすると水平になります。そしてこのカバーをフレームとして利用し、しっかりした板をその上に起き、書類を広げたり、パソコンを置いたり、キーボードやマウスが使えるテーブルにします。作業が終了するとこれらを片付け、元の状態に戻します。
しかししかし、調律後のピアノの響きが素晴らしいことといったらこの上もありません。本当に幸せなことです。実はこのピアノ、MIDIドライバーが装着されていて、MIDIマスターキーボードとして現在も利用しています。これはピアノにとっては余計な装置なのですが、ピアノを演奏する時、このピアノを運んで行って弾く訳ではありません、鍵盤タッチは重くなっていますが、このピアノで練習していると他のピアノは本当に楽に演奏できます。サイレントにはしません。サイレントにすると単なる電子ピアノになってしまいますから。

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