画像の説明の後にある「 」内がメール本文です。
画像とその説明を追加で頂きましたので2012年8月2日にこの記事内容を更新しています。画像の説明を先に掲載します。
ハンマー・アクション部は標準サイズ(幅)のまま、手前の鍵盤(つまり長い腕木)がそれぞれ細幅になっているので、先端部は「く」の字に曲がっているわけです。
標準サイズでも多少「く」の字になっていると思うのですが。細幅鍵盤の場合、両端の角度が強くなるわけです。
以前はトニカピアノなど、いくつかのメーカーが作っていました(おそらくブラザーは止めているでしょう)。現在は、少なくとも1社が作っています。
「細幅鍵盤については、いろいろ言いたいことがあります。
軟式野球、軟式テニスがあるように、細幅鍵盤ピアノがあるべきだと思っております(野球やテニス以上に)。
オクターブが届かないばっかりに、モーツァルトやベートーベンを諦めざるをえない(特に女性、白人にも少なくない)人びとがどれほどいるか。
→結論から言うと、0.95スケール、0.90スケール、0.85スケール等のピアノがグローバルにあるべきだと思います。技術的にはもちろん可能です。
小生がもっているピアノは、本体がアトラスピアノ。その鍵盤部分だけを入れ替えたブラザー・ピアノです。(したがって、ハンマーにつながる部分が全体的にやや放射状に拡がるわけです。)これが理想的であるとは思っていません。
音楽はオリンピックでもワールドカップでもないので、骨太のガタイのでかい奴らと肉弾戦をやる必要はないはず。(そもそも、世界を舞台に弾き歩くピアニストが、日本にどれほどいるか。内輪で楽しむために、必要な楽器は何なのか。)ピアノそのものが、日本ではサラウンド楽器であるべきです。
つまり、ヨーロッパのピアノは、大理石のサロン、基本的に石造の天井の高い(4,5㍍はざら)建物のなかで響くことを念頭に開発。またアメリカでは、だだっぴろいホールに響き渡る(スタインウェイ)ように開発設計。そんなものが、木造2階建てが基本の日本の住宅に合うわけがないです。ピアノ殺人事件も起きかねません…。
ひとむかし前の普及時には、そんな欧米の雰囲気にあこがれた要素もあったでしょうが、いざ定着するかとなると、よほどの金持ちでなければ、日常生活でゆったりピアノを楽しむことなどできはしない。(それゆえ富士楽器がご家庭のピアノを集めてどこかに転売している。)日本では、せいぜいピアノの手前3メートルぐらいで数名が響きを共有できる構造・設計でないと、定着しえないと思います(今のピアノは、本人に聞こえずに、後方、下方に響く)。あるいは三味線と尺八に転向するか。
くどいようですが、小生の海外学術調査の過程で分かったのは、ドイツ系の住宅の地上階の外壁は、65㎝の厚さ、4階でも50㎝です。わがマンションは6階で20㎝足らずです。住宅が違いすぎます。
えーと、疲れたのでこの辺でやめます。」