2011年6月29日水曜日

録音中の不思議な感覚


ビリー・ジョエルの採譜アレンジ楽譜は最終段階の録音と楽譜校正に入りました。いよいよ佳境に入っています。
もとの音があり(ポピュラー音楽はみんなが知っている音だからこれが当たり前ですね)、この音を良く聞いて採譜し、その曲に適した編成等を想定してアレンジし、楽譜を出版します。
楽譜を演奏した場合の模範演奏音と場合によっては練習用の音も同時に発売します。

ビリー・ジョエルの場合は当然のことですがピアノが主体、次の様な編成で書いています。

ピアノ連弾はコンデンス・スコアの様な状態になります。
ピアノ弾き歌い(弾き語り)が一番近いイメージになるでしょう。
ピアノ・ソロもかなり似た感じになります。
コード付きメロディ譜(業界で言うCメロ)も作っています。これには音が付きません。

録音中はとても不思議な感覚になります。
いやもう、そっくり似ているからです。ていねいに採譜をすれば似るのは当たり前ですが…。

一つ困ったのはピアノ弾き歌いのメロディ・パートです。カラオケのガイド・メロディに相当しますが、存在感のある音色は邪魔になります。楽譜ユーザはビリー・ジョエルの歌のイメージを予め持っている状態で歌ったりピアノを演奏するでしょうから実はこのパートは要らないのかも知れない。しかし楽譜につける音は「この楽譜の演奏はこうなります」ということ。ミュージック・マイナス・ワン(メロディなどアンサンブル音から目的のパートの音を除いた録音)では無い。昨日はこの音色決めにえらく時間がかかりました。存在感は無いがメロディはこうなっていると聞こえる音色です。

歌詞のチェックも録音と同時に進行しています。英語の校閲に協力してくれる方と部分的に聞き直したりもします。
採譜用に編集したファイルからもとの音にクリックを加えた音とか、さらにメロディ・パートを重ねた音を一小節程度録音して聞きます。
もとの音は最初に演奏テンポを分析してあるので、クリックや楽譜データの音(つまりは私が録音している音)はもとのビリー・ジョエルの音とぴったり同期します。これも不思議な感じがする音です。

今朝の散歩はバイパスの横断に懲りバイパスの東側だけ、てんぺん残りの林への往復でした。画像は途中の橋ですが水道橋の様です。入間市の水道施設(バイパス近くの林の脇にある)からこのパイプを通じて入間市の住宅に水道水が送られているのでしょう。5,900歩。

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