2016年12月17日土曜日

俳句の添削

年に四回、三の倍数月(三月、六月、九月、十二月)の第三土曜日に俳句の会があります。

冬の季の句を三句持ち寄り、選句しました。

私の句も選に入りましたが、説明的というか、見たものをそのまま表現しています。

つまり左の画像の様な風景を私が俳句にすると…

黄と緑 木守り柚子の 空に映え

選には入りましたが句会のご案内をしてくださる先輩の講評はすばらしいものでした。

近所の柚子は、実際は木守ではなく、いっぱい実がなったまま(どのお宅も実を利用しないみたい)、柚子の実という言葉は晩秋の季語らしいので、収穫後に来年の豊作を祈念して一つ二つ木に残す木守柚としました。こうすると冬の季語になる様です。

さて、柚子の実が黄色い、常緑樹なので葉は緑、それは柚子を知る以上説明する必要は無いことですね。なるほど。私の元の句は「そのまんま」です。句からイメージする世界が無い。
そこで、実を見上げていて背景の空は青い(私の原案には青空もありました)。青空に黄色い実と緑の葉、この青と黄と緑を説明しないでイメージしてもらうのであればということで先輩が添削してくれました。

青空を 木守り柚子の 占めており

上五も下五も変更されていますが、私の感動したイメージが見事に表現されています。俳句については未熟ですが、この添削には感動しました。「すごい!」

音楽の世界では指導的立場にあり、創作や演奏の講評をしてより一層の創作や演奏に協力というか、励みになる添削をする立場です。分野は違いますが、自らの専門でもっと精進しなければなあと、そんなことを感じた今日の俳句の会でした。

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