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1953年、有名なバンド・リーダーでありピアニスト、デューク・エリントンが作曲しました。「A列車で行こう」を作曲したビリー・ストレイホーンも協力、作曲者名には二人の名前がクレジットされています。デューク・エリントンと彼のオーケストラのクロージングに良く演奏されました。後にジョニー・マーサーが作詞、インストゥルメンタルだけではなく多くの歌手も歌うジャズのスタンダードになりました。
このアレンジ(採譜ではなくオリジナル)が最初に出版されたのは1982年3月リットー・ミュージック刊「ジャズ・サウンズ・ピアノ・ソロVol.3」でした。
今はドレミ楽譜刊「華麗なるジャズ・スタンダード曲集2」に収録されています。
イージー・アレンジもリリース。
これは1983年3月にリットー・ミュージックから出版された「(プライマリー・ピアノ・レッスン)はじめてのジャズ・ピアノ・ソロVOL.1」に収録されたアレンジをさらにやさしく書き直しています。
デューク・エリントン:
デューク・エリントン("Duke"
Ellington)はジャズの作曲家、ピアニスト、オーケストラリーダー。デューク(公爵)というニックネームは、子供の頃から自然な優雅さを身に付けきちんとした服装をしていたことから、親友エドガー・マッケントリーが付けたもの。
1899年ワシントンD.C.生まれ。父親は著名な白人医師ミドルトン・カスバートの執事であり時々ホワイトハウスへの仕出し業も行っていました。小学生の頃からピアノを習い始めハイスクールでは校内のパーティでピアニストとして活躍、この時期に音楽教師から高度な作曲理論を学び(「私の音楽に対する勉強はG♭とF#の違いを学んだことから始まった」という言葉が有名)、1916年にピアニストとしてデビュー。
その後ニューヨークに進出、オーケストラ(フル・バンド)を率いて1930年代から第二次世界大戦後にかけて音楽史に残る様々な作品を世に出しています。
ツー・ファイブ(Ⅱ-Ⅴ):
この曲の特徴はツー・ファイブ(Ⅱ-Ⅴ)が多く利用されていることです。
Ⅱ-Ⅴはジャズに限らずポピュラー音楽全般において重要なコード進行で、メジャー・スケールあるいはマイナー・スケールのⅡ音とⅤ音の上にできるコードをこの順に演奏します。
このアレンジはピアノ・ソロを意識したためにルートをあまり省略していませんが、ピアノ・トリオなど小編成のバンドにおけるジャズ・ピアノの左手ではルートを省略し譜例の様な配置を用いることが一般的です。この曲に出てくる
Ⅱ-Ⅴについて配置の例を示します。
譜例の上の段はその際に重要な音、サード(3rd)とセブンス(7th)を示したもの。Ⅱm7の3rdが下にあり同音でⅤ7の7thへ連結する配置をⒶフォーム、Ⅱm7の7thが下にあり二度下のⅤ7の3rdへ連結する配置をⒷフォームと言います。
この上にもう少し音を加え、譜例の下の段の様な配置を良く利用します。これらはコードを見て即興的に演奏できる様にしておきたいものです。
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