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「Misty(ミスティー)」、ジャズ不朽の名曲、代表的スタンダードであり、とても魅力的なバラードです。
1954年、エロール・ガーナーは演奏旅行途中、ニューヨークからシカゴへ向かう飛行機から霧にけむる窓外をぼんやりと眺めているうちにこのメロディと曲想を思いついたと言われています。
冒頭部の印象的なメロディとハーモニー、それはミュージカル・ナンバーのクライマックスなどによく使われるルートをトップとするドミナント・セブンス・コード(サーティーンスを含む)から始まります。トップとはトップ・ノート、ハーモニーの配置の一番上の音です。その3度下にサーティーンス(13th)を配置します。
メロディは配置のトップにあるルートからその下の13thへ進む様に始まります。これをピック・アップで始め次の小節冒頭1拍目でトニック・コードのメジャー・セブンス(△7th)にふわっとソフト・ランディングする様に解決して3拍伸ばします。ピック・アップは弱起とも言い、小節の途中の拍から始まることで、4分音符で始める場合(歌の場合に少し伸ばす始め方をする人もあります)は3拍目、8分音符で始める場合(これが原曲)は4拍目開始になります。
何て美しいメロディとハーモニー!この冒頭のメロディ3音とハーモニーの魅力が不朽の名曲として広く知られる様になった要因!私はそう思っています。
最初はピアノによるインストゥルメンタルでしたが、ほどなくして作詞家ジョニー・バーク
(Johnny
Burke) が歌詞をつけ、多くの人に歌われる様にもなりました。
私が次のアレンジを書く際に参考にしたのは
Cherry
Lane Music Co., Inc. が出版した「THE
ERROLL GARNER SONG BOOK」冒頭に収録された
Sy
Johnson
による歌とピアノ・ソロのアレンジ。これにインスパイアされてイントロを倍の4小節にしてアルペジオで軽快に駆け上がるパッセージ(走句)要素を追加したり、テーマ演奏後に前半16小節部分のアドリブを加えてサビからテーマに戻る2コーラス、これをピアノ・ソロで楽しめる様に書きました。
こちらも久々にこれからアップするインターネット楽譜で復活することになります。
その際、アドリブ部分を割愛してテーマ部分だけとし、さらにやさしく書き直しています。
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