2019年2月24日日曜日

玉石混交

楽譜の出版をしています。
雑誌「キーボード・マガジン」や雑誌「ジャズ・ライフ」、それぞれ当時の新興音楽出版社「リットー・ミュージック」や「立東社」からの依頼がきっかけでした。
ポピュラー音楽の楽譜、ポピュラー楽譜の出版が必要とされる時代の黎明期でした。

黎明期でしたが、制作システムは従来のスタイルでした。
手書きの原稿を出版社に送り、出版されました。
月刊雑誌は締め切りを守っても時間が無いからか送稿で作業が終了し校正をしたことはありません。
楽譜集も売れそうなものは毎月の出版点数で他社と戦う必要があるので校正をさせてもらえることはまずありませんでしたが、自分の著書やあまり売れそうもない(急いでない)ものは自分で一度なら校正をすることができました。

実際に出た出版物を手にすると、色々なミスに気付きました。
システム上仕方のないこと、経験の浅い私のミスもあったでしょう。
楽譜浄書(手書きもありましたが音符の形の活字というか印刻の様なことをする)という専門業者は私の原稿のミスを直してくれることもありましたが、時間に追われているからでしょう、この楽譜浄書で発生するミスも結構ありました。

最近では、アプリが進歩しましたから、アマチュアのレベルの人でも楽譜を書き、それを出版することができます。

楽譜出版物は大量に出版されたり販売されていますが、掲題の様な状態の様です。

どの業界、どの世界でも、アマチュアが情報発信できることはすばらしい進歩ですが、その質(クオリティ)は発信者の責任でありその発信者の各種レベルの問題です。

玉石混交の現実の中で「良貨が悪貨に駆逐されない様に」と祈ります。
一つ年齢を重ねた今日、可能な限り良いコンテンツを作り、そのための技術や関連ノウハウの修練を怠らない様にと自戒したところです。

最新のコンテンツについては ココ をご覧ください。

次回のアップ(来月中を予定)でコンテンツが「千」の大台をこえます。

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