2014年10月9日木曜日

It's Only a Paper Moon(イッツ・オンリー・ア・ペーパー・ムーン)

<楽譜&音のダウンロード配信サイト アットエリーゼから発売中コンテンツの解説>
サイト内の特集ページは ココ

ペーパー・ムーンは1900年代初頭のアメリカで記念写真の背景として人気があった作り物の三日月、これに乗ったところを撮影します。このペーパー・ムーンを題材に1933年のミュージカル「グレート・マグー」の挿入歌として作られヒットしたのが「イッツ・オンリー・ア・ペーパームーン」、作詞はビリー・ローズとE・Y・ハーバーグ、作曲はハロルド・アーレンです。1933年映画「テイク・ア・チャンス」そして1973年映画「ペーパー・ムーン」では主題歌となりました。
ミルス・ブラザーズやナット・キング・コールが歌ってヒット、多くのアーチストがカバーするスタンダード・ナンバーとなりましたが、今回聴いたのはナタリー・コールが父のヒット曲をカバーして大ヒット、グラミー賞最優秀アルバム賞を受賞したアルバム「アンフォーゲッタブル(1991年)」収録の録音です。
しっとりとしたイントロに続きピアノ伴奏による美しいヴァース(テンポ・ルバート)、その後一転してパンチの利いたフルバンド伴奏にのせたコーラスとなります。後半ではバンドの間奏やエンディングにスキャットでかけ合います。のりのりのビート感とリズム感!素晴らしい歌と演奏です。


・ヴァースとコーラス(リフレイン)



ヴァースは歌の本体部分となるコーラス(リフレインとも言います)の前にある導入部分(序奏部分)です。ミュージカル・ナンバーに良く見られます。

歌や演奏の際に省略されることが多いのですが、美しいヴァースがある場合にはうまくアレンジしたいなと思います。

ナタリー・コールが歌った「イッツ・オンリー・ア・ペーパームーン」の場合は次の様な構造(アレンジ)になっています。



0 件のコメント:

コメントを投稿