2016年6月4日土曜日

築地市場

南泉寺開創四百年慶讃法要、檀家信徒を代表して祝辞を述べられた総代のH.O.さんは昭和28年、つまり私が生まれた年からずっと築地の市場で仕事をされています。
今年11月に豊洲の新しい場所に移転するというのでその前に見学したいなと思いお願いをしたところ「ぜひいらっしゃい」とのこと。お忙しい方なので事前に見学予定の日時を調整、昨日見学しました。

大江戸線築地市場駅の改札を出るとかすかに潮のかおり。私は海辺で生まれ育ったのでこれが実に懐かしいかおり。期待に胸ふくらみます。
待ち合わせは市場正門。午前9時から一般の人も入場可能とのことで、いやびっくり、多数の見学者が入って行きます。それも外国人観光客がいっぱい。すごい熱気です。

見学者の大半は正門近くの各種店舗に群がっていますが、市場の奥の方へ行く人は殆ど居ません。
食の根幹生鮮食料品の卸売り市場、私には「市場はプロの聖域」という意識があり、場外市場には良く買い物に行きましたが市場の中に入るのは初めて、そして市場の様子を見るのは最後になるでしょう。
市場は正門から見て扇形に広がっています。H.O.さんのご案内で奥の方へ。
セリは早朝(一般見学者の入場が許される前)終わっていて、行き先の決った荷が送り先別に仕分けがされて置かれる場所がありました。正門を入って直ぐの場所です。
あらかた運び出されていた様で、車は走り回っていますが人はまばら。
その奥には卸売りの店が多数営業中、活気が溢れています。
さらに奥、扇を開いた先端辺りは今朝セリが開かれた場所、トラック全盛になる前は市場を取り囲む様にレールがあり貨車が入ったそうです。さらにその先、隅田川に面していますが、以前は船着場があり、船でも入荷したそうです。

隅田川に新しい橋が架かっていました。これは「築地大橋(つきじおおはし)」二年前に架かった様ですがまだ使われていません。築地市場が移転した後にここが道路になるのだそうで、橋の端が見えます。

H.O.さんは市場について色々なことを教えてくださいました。歴史的なこと、セリ…、そして生簀のあるエリアへ。タイ、ハモ、アナゴ、シマアジ、タコ…色々な魚介類がいました。卸売りの店先にもありとあらゆる種類の魚介類。

とても貴重な体験、有意義な見学でした。
H.O.さん、本当にありがとうございました。
私も「少し魚料理を研究しなければ」と考えて最近買った本。

どちらかと言えば肉よりは魚と野菜が好きですから。

とても参考になります。

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