2010年4月24日土曜日

完全採譜の仕事部屋




新刊「ビル・エヴァンスが弾きたくて」は私が彼の演奏を採譜した楽譜集ですが、今回より「完全」と謳いました。小数点以下二桁までテンポ解析を行い、楽譜データによる自動演奏を同期(シンク)させ、響きが一致するまで楽譜を精査しております。
その仕事場をご紹介。MIDIマスターともなっているグランドピアノ下に2台のマック、左(ここでは上)が楽譜制作用、右(同下)が解析および録音用です。
5月15日新発売記念トーク&ライブではこんな制作秘話、彼のピアノ・スタイル説明及び実演を行います。
私の音楽教室の生徒さん用教材も同じ方法で制作します。今日はこれから映画「ナイン」の中の歌「Cinema Italiano」を制作します。

4 件のコメント:

  1. 林先生、ありがとうございました。
    リンク、修正いたしました。

    ところで・・・GPがマスター?ということは
    これ、MIDIできるのですか?見た目には普通の生ピみたいですが。
    坂本龍一のピアノですか^_^;?

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  3. 細かい解説をありがとうございました。
    デジタルばかりの環境ですのでうらやましい限りです。
    GPがあることだけでも、しかもそれがマスターなんて。
    お忙しいのに(すごい時間に!)ありがとうございました。

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  4. 完全採譜の仕事部屋 の 見た目には坂本龍一のピアノに見えませんが、ハンマーアクション部分にサードパーティーのセンサーが入っています。この様な改造を楽器メーカーであるヤマハは嫌がるようですが、韓国製のセンサーおよび音源も持っています。音源は全く期待していないわけで、センサーのみ利用しています。つまりMIDIキーボードがグランドピアノです。 音の高さ(キーナンバー)とベロシティとペダル信号を出力しますが、私の制作はせいぜいキーナンバーのみ必要です。ベロシティ他はPC側で完成させますから、PC用のというかDTP用の鍵盤が単に88鍵でオクターブの高低操作不要というだけかな?でも重宝です。 何より、センサーを加えたことでレット・オフ(ハンマーと弦の距離調整)の関係でグランドピアノタッチがさらにプロ向けというか、ハードになっており、アマチュアの方では音が出ないかも。このピアノで練習しておけばどこのピアノでも演奏できる自信があります。 また、信じられないことに、その様なギブスをかませ、センサーを持つピアノでありながら、そこらのヤマハグランドよりはるかに豊かな表現力の響き、調律に対してもタイトというか頑丈です。単にグランドピアノとしてもよくできた楽器です。楽器は単体の個体差が大きく、メーカーの差より重要ですが、これはすばらしいピアノです。

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