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多くの場合、短3度上とか長3度下への転調ですが、この他にも下譜例の様に長短3度上や下への転調例があります。
この転調の特徴は、前の調(前調とする)と次の調(新調とする)それぞれのトニック・コードをつないで転調することです。
上の譜例、全音符で示した音が前調と新調の共通音。
前調、上譜例ではCメジャーのトニック・コードであるCをピアノやギターで演奏しながら、rootのC音(ド)の音を歌う。このド~を歌い続けてA♭のコードを弾いてみましょう。これが長三度下A♭への転調。
あるいは5thのG音(ソ)を歌い続けてE♭のコードを弾いてみる。これが短三度上E♭への転調。この転調は昨今よく耳にしますね。
多くの場合、メロディは歌(ヴォーカル)、前調のトニック・コードのrootあるいは5thが新調のトニック・コードの構成音となるので、この音の高さを覚えているか歌い続ける(この方が確実でわかりやすい)一方、新調のトニック・コードは一気に短三度上とか長三度下になるので、文字通りに劇的にサウンドが変化するのです。上譜例中の(1)~(3)、長調の曲例を紹介します。
(1)「煙が目にしみる(Smoke Gets in Your Eye)」のサビ
(2)「ワン・ノート・サンバ(One Note Samba)」のサビ
(3)「あなたのとりこ(Irrésistiblement)」のサビ
これは私の著書「標準ポピュラー・コード理論(シンコーミュージック・エンタテイメント刊)」73ページでも解説しています。
譜例EX-10一番最後、下属長調の調号に#が一つ不足していました。Dメジャー・キーですからC音にも#が必要。
お詫びして訂正いたします。
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