昨日、荷物の整理をしていて見つけたレコードからお話を始めます。
私の音楽の歴史第一回目です。
私の父はモボ(和製英語モダン・ボーイの略で大正時代から昭和初頭の流行語となった当世風青年)、音楽鑑賞が趣味でした。バイオリンやピアノ演奏も少しやりました。
私が子供の頃、多くの家庭では白物家電が生活場面に登場したものですが、我が家はそれより先に電蓄でした。
ヤマハの電蓄。電蓄ってわかりますか?電気蓄音機の略です。
レコード再生機の最初は蓄音機。これは手回しでばねに力を蓄えておいてレコードを回します。
もちろん蓄音機もありましたが、物置にあって使われることはありませんでした。
我が家の音楽鑑賞は時代の最先端である電蓄が活躍していたのです。
ターンテーブルをモーターが回し、電気的に増幅してスピーカから出す。これが電蓄。
最初モノラルでしたが、左側にもう一台アンプ付きスピーカを増設してステレオになって行きます。
電器屋さんが改造してくれた様で、右と左のアンプとスピーカが別物でした。
その電器屋さんが電蓄を買った時(改造時だったかも知れない)、レコードを一枚プレゼントしてくれました。
プレゼント主体はそのアンプ付きスピーカのメーカ?電器店?そこは定かではありません。
こうしてやってきたのが左側のレコードでした。
せっかくステレオにしたのにモノラル録音だったと思いますが、いずれにしても最初のレコードだったと思います。
スラットキン指揮、ハリウッド・ボール交響楽団、(ピアノ)ペナリオの演奏による
「ラプソディ・イン・ブルー」と「パリのアメリカ人」(共にガーシュウィン作曲)
「ラプソディ・イン・ブルー」冒頭のクラリネットのポルタメント、日曜の朝はガーシュウィンの音楽が鳴り響くのでした。
右側の一枚はその後に父が購入したものですが、私はこのレコードが大好きでした。
これも日曜音楽鑑賞の定番。
トスカニーニ指揮、NBC交響楽団の演奏による
レスピーギのローマ三部作、交響詩「ローマの泉」「ローマの松」「ローマの祭」
「ローマの泉」冒頭の華やかなオーケストラに魅了されました。
他にもレコードは色々ありました。多くはクラシック、これを聞いて育った私の子供時代。
これがやはり私の音楽の原点です。
こんにちは!
返信削除ラプソディーインブルーは、
のだめカンタービレでも人気になりましたね。
私も好きです。
素敵なお父様ですね。
コメントありがとうございます。
返信削除音楽好きの父が私の原点。
残念ながら天寿を全うしましたが彼岸でも音楽を楽しんでいると思います。