2015年1月15日木曜日

音楽制作について、そして音楽教室について(補遺)

最終回の後、Y.M.さんからメールを頂戴しました。一部引用します。

>>>引用ここから>>>
ブログ拝見いたしました。小生のメール等引用いただくのはまったく問題ございません。逆に嬉しい限りです(ちょっと気恥ずかしいですが・・・^^;)。

Sibeliusの譜面再生の件は、先生の解釈を読んで、楽譜そのものの完成度が高いということは理解いたしました。ただ、「全く同一のクラシックのスコア」を再生させても Sibelius の元々の再生機能で再生させるのと、今回の NotePerformer をSibeliusに組み込んで再生させるのとでは、プレイバックが全然違う、という事でしたので、Sibeliusというよりも NotePerformer の楽譜解釈能力が素晴らしいのかと思いまして、これは期待できるかも!と感じた次第です。いずれにしても元楽譜の完成度が高くなければ意味がないことは確かですが。。。
>>>引用ここまで>>>

本日、Y.W.さん今年初めてのレッスンでした。頂いたメールの内容を良く確認した上で最終回の補遺です。

 NotePerformer とは楽譜(この場合は Sibelius のファイル)を再生するアプリケーションで、その表現力の評価が高い様です。実体験していないので伝聞推量です。

楽譜作成ソフトの再生機能は「誤入力した音符を確認するため」と考えています。正直 Sibelius の再生機能はあまりお勧めできませんが誤入力確認なり楽譜のアウトラインを確認するには十分です。

いずれにしても楽譜作成ソフトなりDAWで「自分がイメージする様に再生したい」という気持ちは良くわかりますがそれはあくまでも「仮想現実音」です。
目指すべきは完成度の高い楽譜を書き、その楽譜を使って「パソコン」が仮想現実音を再現するのではなく、「人」が現実に演奏することだと思います。
自分で演奏したり素晴らしい音楽家が演奏することを考えたいものです。

演奏力に優れた NotePerformer というアプリがあることはわかりましたが、それでも目指すべきは「人」の演奏だと、私はそう思うのです。

2015年1月11日日曜日

H.M.S.新年会

本年の初イベントは教室の新年会。
まず神谷町アンプスで長髪を調髪。

時間に余裕があり天気も良かったので神谷町から虎ノ門方面へ歩きました。土曜日の都心は人も車も少ない。この界隈の道はよくわかっているし幹線道路はビル風も強いので裏道というか細い道を選んで歩きました。これは虎ノ門の金刀比羅宮。舞台では神楽でしょうか何か演じています。先程調べたところ1月10日正午から初こんぴら祭が斎行されていた様です。


広島から東京へ来たのは45年以上前のことです。当時は霞ヶ関ビルが聳え立っていましたが今は周囲のもっと高いビルに埋もれる様に見えます。東京への引越しは父の転勤によるもの。父は調査官になり霞ヶ関の水産庁に通勤していました。霞ヶ関界隈は当時とあまり変わっていません。水産庁が入っているビルも外見は当時のまま。この辺りは時が止まっている感じです。

新年会の会場は内幸町日比谷シティ。霞ヶ関から日比谷公園を通って向かいました。

新年会には9名が集いました。
最後に集合写真を撮るつもりでいましたが失念!しまった。
会場の写真だけになりました。
この画像を提供してくれたのは参加者のS.Y.さんです。
ありがとうございます。

今年もみんなと元気に楽しくやってゆきたいものです。

2015年1月4日日曜日

昨晩観た映画

デジタル音楽制作シリーズを完結させてちょっとほっとしたところです。昨晩、以前観て感動した映画を再びCATVで観ました。

1995年アメリカ映画「陽のあたる教室(原題:Mr.Holland's Opus)」

私は学校の教師ではありませんが作曲や音楽指導という面で主人公 Mr.Holland に自身を重ねてしまいます。

私のこれまでの音楽人生、これから…、音楽とどう向き合って行くか。

今年はもっと真剣に考えねば、と思います。

2015年1月3日土曜日

音楽制作について(14)そして音楽教室について(7)

「音楽制作について」と「音楽教室について」のシリーズ最終回です。
Y.W.さんからの下記メールに対して回答する形でまとめましょう。

>>>メール本文引用(抜粋)>>>
林先生お世話になります。昨日は心配事の多かったSibeliusですが、今日はとってもテンションの上がる記事を見つけました!(中略)Sibelius の記事を書いていた件の作曲家氏のブログで Sibelius 専用のソフト音源を紹介していて絶賛しています。
更に調べたところ開発元の Wallander Instruments がこの音源を使ってクラシックのスコアを再生したデモが YouTube に発表されています。

チャイコフスキー/白鳥の湖

ホルスト/惑星より「火星」

正直驚きました。DAWでオーケストラ再現を意識して作ったデータならともかくクラシックのスコアをそのまま譜面ソフトで再生させてこのヒューマンで音楽的なプレイバックが得られるとは。。。(中略)まさに諸々の考え方を変えさせられる程のインパクトがあります。(中略)件のブログによればフィナーレ用に発売される予定はないそうです。これだけでも形勢逆転(笑) Sibelius にして良かった!と思いました。
>>>以上本文引用(抜粋)>>>

正直驚きました。DAWでオーケストラ再現を意識して作ったデータならともかくクラシックのスコアをそのまま譜面ソフトで再生させてこのヒューマンで音楽的なプレイバックが得られるとは。。。(中略)まさに諸々の考え方を変えさせられる程のインパクトがあります。(中略)件のブログによればフィナーレ用に発売される予定はないそうです。これだけでも形勢逆転(笑) Sibelius にして良かった!と思いました。
>>>以上本文引用(抜粋)>>>
Sibelius の素晴らしさもありますが、私が動画を見た印象は少し違います。これら「クラシックのスコア」の完成度が高い、つまり楽譜の完成度が高いから楽譜の再現だけでも素晴らしい音がしていると考えます。テンポ設定、ダイナミックス(強弱)、アーティキュレーション(フレージングや音価等)をていねいに書くのは実際のオーケストラに演奏させる場合、つまり人が演奏する場合と同じこと。スコアの完成度が高いから人が演奏しても Silelius が楽譜を再生するだけでも美しいのだ、と思います。
Sibelius でオーケストラのシミュレーションが可能ですから、自力でスコアの完成度を上げて行くことが可能、そんな学習が自分で音を確認しながら可能になったのです。

オーケストラは編成が大きい方が楽に書けます。むしろ編成の小さい方が緻密に書かねばなりません。大編成のオーケストラより弦楽四重奏の方が難しい。ある意味ではピアノソロの方がさらに難しいと思います。
そして和声学や対位法の知識や技術が完成度を上げ効果的に響かせたり曲や編曲を構成する底力として重要なことを痛感します。その上で楽器用法も重要。実際の楽器で美しく演奏するにはそれぞれの楽器の特性を知ることが重要です。これは Y.W. さんもジャズのフルバンドで経験されたはず。楽器の実用音域を考えてキーを決める、そんなアドバイスもしましたよね。


最後に私のシステムを説明して音楽や音をデジタル的に録音し編集する素晴らしい制作の世界を紹介しましょう。
パソコン1台で全ての作業を進めることも可能ですが、マルチ・ウィンドウを活用したとしても限られた画面(ディスプレイ)で操作すると色々混乱する様に思います。パソコン1台に操作を集約可能ということと操作性や効率が良い実用的な作業は別と思います。

私はデジタル音(演奏)の解析、楽譜制作と楽譜の確認、演奏情報の編集、演奏情報等にもとづくデジタル録音やそのデータ編集、操作性がよく習熟したアプリケーションを選び、パソコンを分けて使う方が効率が良いと考えています。仮にトラブルが発生してもその箇所を早く発見することができます。デジタル的コントロールやデジタル音のやりとりが可能であればむしろ各種ケーブルやコンバータ(情報の交換器)を経由する方がわかりやすいでしょう。

デジタル音(演奏)解析(つまり採譜作業)は Mac OS-9 マシン上の Digital Performer です。MIDI 演奏情報の編集や再生(演奏)も行います。MIDI 情報は MIDI ケーブル経由で YAMAHA MOTIF RACK ES に送ります。Mac の USB 端子(出力)から Roland UM-1X 経由で MOTIF RACK ES に送ります。画像は UM-1X。MIDI 情報は黄色の MIDI ケーブルで送られます。
MOTIF 背面の MIDI 情報入力部分(黄色のケーブル)です。

音の高さの修正等は MIDI マスターキーボード(グランドピアノに 組み込まれた MIDI センサー)から行います。リアルタイム入力(鍵盤を演奏して演奏を記録)はあまりしませんが可能です。画像はグランドピアノ鍵盤下にある MIDI 出力部分です。

楽譜制作と楽譜の演奏音確認は Windows7 マシン上の Sibelius で行います。音の確認はパソコンの MIDI 音源で行うことが多いのですが、MOTIF RACK ES を MIDI でドライブすることもできます。その際はケーブルの繋ぎ直しです。UA-25 を経由しますので上の説明図には( )囲みで示しました。もちろん Sibelius が持つ各種音源も利用できますがパソコンへの負荷あり私のマシンでは少々しんどいのであまり利用しません。

演奏情報等にもとづくデジタル録音は ココ で説明しました。UA-25 経由となります。デジタル録音とその編集は Windows7 マシン上の Cubase です。

2015年1月2日金曜日

音楽制作についてそして音楽教室について(番外編)

昨年11月末から書いてきた「音楽制作について」と「音楽教室について」というシリーズ、それぞれ私の音楽制作や音楽教室における録音や編集のデジタル的手法のヒストリー、出発点は生徒のY.W.さんからのメールでした。

Y.W.さんから年末にメールを頂戴しました。
彼の所属するフルバンドのライブで彼のオリジナル曲や編曲を演奏しています。

>>>頂いたメール2通を引用します>>>

12月23日にビックバンドの定期リサイタルを行いまして、20曲ほど演奏しました。
ご指導いただきましたアンパンマンとクリスマスソングも演奏しましたので、お時間あります時に見ていただけますと幸いです。

アンパンマンズ・ムード=「アンパンマンのマーチ」+「イン・ザ・ムード」

ザ・クリスマスソング

あと、昨年?のサマーライブでやりました、Summer Live Sanbaを、ビックバンドのコンマス氏がなぜかとても気に入ってくれまして、頼んでもいないのに(笑)、ビックバンド用にアレンジしてくれました。今回ゲストフルートを入れて演奏しましたので、よろしければ併せてご視聴ください。

サマーライブ・サンバ

>>>引用はここまで>>>

彼も楽譜とデモ録音はシベリウスで制作しています。
次回で今回のシリーズ最終回にする予定です。

2015年1月1日木曜日

新年2015年あけましておめでとうございます

元旦は一時雪?も舞う寒い一日。
早めにウォーキングに出ました。

昨年の歩数記録です(それぞれ一日平均歩数)。

今年も元気に歩いて行こうと思います。

2014年:10,501歩
  1月:11,621歩
  2月:10,145歩
  3月: 9,487歩
  4月: 9,898歩
  5月:11,507歩
  6月:10,833歩
  7月: 9,878歩
  8月:10,935歩
  9月:10,804歩
 10月:10,763歩
 11月: 9,137歩
 12月:10,928歩