2011年3月31日木曜日

標準ポピュラー・コード理論【改定新版】第5版発行!

昨日、標準ポピュラー・コード理論【改定新版】の第5版が発行されました。
初版発行は2006年12月19日、前回再版の第4版が2010年2月14日、ほぼ年一回のペースで再版していることになります。
この本のベースは改定前の「標準ポピュラー・コード理論」、初版は1995年12月12日発行、版元のシンコーミュージックから「ポピュラー音楽の標準となる理論書を執筆して欲しい」との依頼で書きました。再版を続けてミリオン・セールスの定番になったのです。
本の紹介は私の公式ホームページにありますので、興味のある方はぜひご覧ください。


http://hearts-music.jp/book.html#stdchordnew



音楽はジャンルに関係なく楽しみ創作されるべきものですが、実際はクラシックの流儀とポピュラー及びジャズの流儀に大きく二分されている様です。私は幸いにもその両方を専門的に学び、制作現場で検証することができました。この本の「まえがき」から一部引用します(字句は若干修正しています)。

理論の整合性などクラシックの良い面を取り入れつつ、基本的かつ感覚的な部分ではポピュラー及びジャズをベースとしたコード理論を目指して執筆しました。ジャンルを越えて色々な制作現場で検証してきたと自負している私の経験が、「標準」の名に恥じない「コード理論」として役に立つならば、本望です。

2011年3月29日火曜日

地球は動く、ピアノも動く

毎日地震は起きている。気象庁のホームページに行けばそれはわかる。
あの大地震の前、しばらく大きな地震が無かったのが前触れだったのか。
画像は秋葉原教室のピアノの脚、地震で恐らく一気に動いた跡だ。パンチカーペットだからおいそれとグランドピアノは動かない。元に戻そうとしたがだめだった。他のスタジオではPAスピーカ等が倒れたそうで重い機材の近くに居たらさぞ怖かっただろう。
自宅のグランドピアノはフローリングの上、地震で動いたかも知れないが痕跡は無い。冷蔵庫が怖かったが倒れなかった。私の家での地震の痕跡は唯一耐震ラッチだった。キッチンの上の棚が全部耐震ラッチで閉まっており、その解除法をネットで調べた。お皿が頭に落ちて来なかったのは素晴らしい!と思いました。

2011年3月28日月曜日

Unusual Way

月曜教室の最初、午前10時にいらっしゃるYさんは「Unusual Way」の弾き歌いを練習しています。
この曲は2009年アメリカ映画「ナイン(日本公開2010年)」の中でクラウディア役のニコール・キッドマンが歌ったバラード。なおこの映画、フェリーニの自伝的映画「8 1/2」をミュージカル化したブロードウェイ・ミュージカル(トニー賞受賞)を映画化したものでした。
Yさんは昨年の発表会で映画「ナイン」から二曲歌いました。内一曲はご自分で弾き歌いした「シネマ・イタリアーノ」、もう一曲がこの「Unusual Way」でしたが、その時は私のピアノ・トリオの伴奏で歌いました。発表会の最後(トリ)、ステージ中央で歌いました。その様子は下記にご紹介しました。



2010年9月1日「発表会ライブ無事終了しました」

http://heartsmusicblog.blogspot.com/2010/09/blog-post.html

これを「自分のピアノで弾き歌いしよう」という訳です。
素敵なアイディアですが、実はかなり難しい。時間はかかっていますがご自分でも色々アレンジを工夫して練習しています。だんだん形になってきたので今日はマイクを立て、クラビノーバでエフェクト(ディレイ若干とリバーブ増量)を加えた音を教室のステレオ再生機(ピアノに近いのでYさんに良く聞こえる)から出して練習しました。
最後にYさんのW24で録音。録音を聞いてまた練習のポイントに気づいて完成に近づけてゆくでしょう。しっとりとしたYさんの「Unusual Way」…。完成が楽しみです。

2011年3月27日日曜日

小山様のCD完成間近

録音から場面に応じてご紹介してきたCDの完成が近づきました。
画像はそのジャケットです。暖かい音が伝わってくる様な絵ですね。

<私のブログでは過去次の日に投稿があります>

2010年8月10日「CD録音に向けてのレッスン」
http://heartsmusicblog.blogspot.com/2010/08/blog-post.html

2010年10月13日「とっても素敵な録音でした」
http://heartsmusicblog.blogspot.com/2010/10/blog-post_13.html

2010年12月9日「ダビングが順調に進んでいます」
http://heartsmusicblog.blogspot.com/2010/12/blog-post.html

2010年12月31日「ボーカルパートが加わりました」
http://heartsmusicblog.blogspot.com/2010/12/blog-post_31.html

2011年1月24日「ダビング完成」
http://heartsmusicblog.blogspot.com/2011/01/blog-post_24.html

2011年1月29日「小山様CD作曲秘話」
http://heartsmusicblog.blogspot.com/2011/01/cd.html

2011年2月23日「ミックスダウン進行中!」
http://heartsmusicblog.blogspot.com/2011/02/blog-post_23.html

私にとっては初のディレクター体験でしたが、自分自身のスタジオ体験(演奏&作編曲)やインディーズ・レーベルにおける各種現場体験から学んだことが役立ちました。ミックスダウンやマスタリングが大変でしたが、それも含めて小山様ご夫妻にとっては良い体験になったでしょうし、完成した音には満足をして頂けました。
ぜひこのCD、ジャケット通りに暖かい音と音楽が溢れています。多くの方に聞いて頂きたい。私が太鼓判をおします。アッパレ!

2011年3月25日金曜日

今取り組んでいる作業

画像は苦労して復活させたマックOS-9マシンのディスプレイ、現在制作中のドラクエの音資料を聞いているところ。横に並んだ五本のバーがその音楽ファイルです。
すぎやま先生はゲーム音楽を映画音楽の様だと申され、本当に楽しそうに作曲されました。そしてブリテンが書いた「青少年のための管弦楽入門」よろしくオーケストラにアレンジをし直し、ゲーム用とは別に観賞用に何回もアレンジして録音、CDを出しておられます。
ポピュラー音楽とは「皆が良く知っている音楽」のこと、基本は「皆が良く知っている音(録音)」です。クラシックの様に楽譜が基本ではありません。
ドラクエはゲーム音楽である以上、ゲームで使われた音が基本だと思いますが、作曲者本人のアレンジによる別バージョンが多数あるので大変。どれを聞けば良いのだろうと悩むわけです。私も作曲家のはしくれですから原作曲者の作曲意図は可能な限り理解したいと思うからです。
そこで基本としてはゲームのイメージに近いと思われる音(ゲーム機の世代も問題なのですが)、そしてその曲の要素を一番上手に表現している音を私なりの判断で選んで聞くことにしました。
その結果として書いたアレンジは楽譜ユーザが自然に納得行くものでなければなりません。これは結構な難題ですが、色々なバージョンの存在はあるものの自然に「そうそうこの音」って演奏して楽しんでもらえたらそれがベストということでしょう。
一番上とその下は恐らく同じスコアです。オーケストラ演奏ですがテンポが違い、演奏のニュアンスが違いますが、アレンジ自体は同じ様です。
三番目は懐かしいゲーム音。それも当初のファミコン時代の音。だから短く、ゲームの展開に合わせて音楽的な意味のエンディングがありません。なおこの曲は一番目と二番目に書かれたエンディングが適当な様ですからこれを採用することにしました。エンディングが明確でない場合は、私がアレンジしなければならない場合も出てきます。
四番目は恐らく一番上と二番目(生オケ)のベースとなったであろうシンセサイザーによるオーケストラ的アレンジ。スーパーファミコン用とか。これがこの曲のアレンジの骨格の様なので、これを聞いて採譜資料を作ってからピアノにアレンジします。
一番下は別の楽曲名だが副題に一番目~四番目と同じ楽曲名が記載されているもの。同じモチーフですが拍子やリズムを変更し別の場面に使ったために別の楽曲名をつけたのでしょう。映画音楽でシーン別に書き換えたものは別の楽曲になる、そんな感じですね。
ピアノアレンジの手順、多くの場合私はこうするのですが、まず可能な限り楽曲のサウンドを忠実に再現すべくピアノ連弾にアレンジします。これはとてもソロでは弾けないことが多いのでピアノ連弾ということです。その後に楽曲のエッセンスをうまく表現できる様にソロに書き直して行くのです。

2011年3月24日木曜日

山本寛斎的生活それは早起き!

テレビ番組で山本寛斎さん自身が熱く語っていた記憶があります。山本寛斎的生活とはずばり早起きです。
直ぐに「いいなあ~」と思いました。私の場合、自宅における創作活動が主体のため、規則正しい生活ではありますがどうしても運動不足気味です。数年前から腕時計タイプの歩数計を付け毎日記録を付けています。歩数計を付け始めた頃は積極的に近所に散歩に出ていました。その後、諸事情から散歩の習慣を維持できないでおりました。歩数計記録だけは2006年2月28日から毎日付けているのですが・・・。今年の冬は寒かった。少し暖かくなったら散歩しようと考えています。例えば散歩に出ると、近所に「林」があります。とても気分の良い場所もあります。そんなところに住んでいるのですからもったいないと思います。所沢と入間の境にある林を林が歩く訳です。

早起きはもう二ヶ月ばかり続いています。標準的日課を書きます。
目覚まし時計は午前4時45分にセットされていますが、その前に起きることが多いです。今は花粉症で夜あまり良く寝られないのでなるべく夜は8時とか9時には就寝します。昨晩それは「つぶやいて」このブログを予告しました。
朝食の用意は自分でします。午前7時までには朝食が終わります。朝食を終えたらごみや資源ごみを近所の集積所に出します。所沢は細かい分別で減量化に取り組んでいます。始業前にこの様にブログを書きます。今後は毎日の日課にするつもりです。もちろん「つぶやき」も。
創作活動は午前8時~12時が午前の部、昼食休憩は正午~13時、午後の部は13時~17時です。落語に出てくる植木屋さんや大工さんの様に?午前10時頃と午後15時頃、少し休憩します。これで就業時間8時間、無理な残業はなるべく避けています。手書きのスケジュール表をご紹介しましょう。

2011年3月23日水曜日

最近リリースしたアレンジ楽譜

今日は本業の話。
インターネット・ダウンロード楽譜、最新アレンジは3月18日にリリースした「シューベルトのアヴェ・マリア」です。
資料として参考にした「独唱名曲100選(音楽之友社・刊)」が上、私のアレンジが下です。上が原曲というかクラシックで使われているもの、下のアレンジの解説文を紹介します。

「原曲の楽譜は四分の四拍子で16分音符や32分音符がいっぱいあるのでとても難しく見えます。これを二分の二拍子に書き換え倍の音符で書いて読みやすくしました。そしてリピート記号を使ってコンパクトにまとめました。ピアノ弾き歌いアレンジとしては素朴にボロン!ボロン!(二分音符)というアルペジオにしましたが、小さい音符(六連符)のアレンジにすると原曲の雰囲気に近づきます。音源(MP3およびWMA)は1~2コーラス目がボロン!ボロン!(二分音符のアルペジオ)、3コーラス目が小さい音符(六連符のアルペジオ)です。どちらで伴奏するかは自由です。音源(MP3)にはピアノ伴奏部の模範演奏と歌のガイドを録音、練習用音源(WMA)はこれを少し遅めにしてクリック音を加えてあります。メロディ・パートを1オクターブ高く演奏すればピアノ連弾で楽しめますし、メロディをフルート等で演奏することも可能です。キーは原調のB♭です。ドイツ語にふったカタカナは参考程度に似た音をあてたもの、例えばユングフラオのオはウとオの間ぐらいの様ですし、のばすのもユング~では無くてユ~ング、手本になりそうな音を聞いて研究しましょう。」
今回、ドイツ語の監修と指導をN氏にお願いしました。以前、ウィーンから便りをくれた方です。現在は帰国しておられる様です。

http://heartsmusicblog.blogspot.com/2010/05/blog-post_08.html

「アヴェ・マリア」の前にリリースしたのは「タイガーマスク(行け!タイガーマスク)」。目下161タイトル。一覧は下記にあります。

http://hearts-music.jp/dist.html

発売しているサイト(アット・エリーゼ)内の特集ページからも私のタイトル検索結果(一覧)へ行けます。

http://www.at-elise.com/Music/hayashi.html

2011年3月22日火曜日

今こそ必要なのは「随所に主となれ」ではないか

最近始めたツウィッターはこのタイトルで締めくくりますがブログは反対に書いてゆきます。
大地震の後、不要不急の物(パン、米、ガソリン等)を買い漁る人が問題になりました。
原発事故の後、必要なはずの物(産地不問ほうれん草、福島県産食品等)の風評被害が問題になってきました。
被災した人々のために、被災しなかった人はどうすべきか?
それは先ずこれまで通りに暮らすこと。氾濫する情報を冷静に理解し、わからないことは学習し、自分の頭で理解・判断することです。
私は音楽家です。政治的発言はしませんが、そろそろ自分の人生を振り返りつつ、人生哲学は語りたいと思っています。地震後の体験からそう思うようになりました。タイトルは禅宗の影響です。私の菩提寺は日暮里の南泉寺、臨済宗の寺です。彼岸の中日、寒い雨の中、墓参りをしながらそんなことを思いました。

2011年3月19日土曜日

ツウィッターを始めました

大地震の後、計画停電の影響で陸の孤島となり始め、東京へのアクセス調査から入ったツウィッターですが、ようやくプロフィールを書き込み、仕事の関連サイトをフォローし始めました。

https://twitter.com/#!/@DocTomHayashi

使用しているプロフィール画像(ここにも紹介)は以前、私の楽譜出版物「ピアノ・アレンジ/クラシック歌曲名曲集(下記参照)」の表紙デザインを描いてもらった時に気に入ったキャラクターです。

http://hearts-music.jp/sheet.html#classicvocal

私はこれをDogTomと呼んでいます。絵を描いてくれたのは横倉絹枝さん。切り絵です。彼女のホームページは下記にあります。

http://members.jcom.home.ne.jp/silk-chan/

私のニックネームDocTomは昔、喜多郎全米ツアー中に米国人ミュージシャンが使い始めたものですが、これをもじっています。

2011年3月9日水曜日

色鉛筆とグランドピアノ

この間のレッスン前日、会場から電子メールを受け取りました。「レッスン会場のピアノの鍵盤が二箇所戻らなくなったので、急遽別の部屋に移動して欲しい。会場を変更している間に修理をする」とのことでした。
当日朝、問題のグランドピアノを弾いて見ました。高音部譜表上加線一本のB音とBフラット音、戻ってきません。周波数で言えば1キロヘルツの辺りです。レッスンで使う音響機器や照明機器、テーブルと椅子を別室に運んでレッスンを始め、ピアノの修理終了後に本来の部屋に移動してこれらをまた戻す、この日はレッスンの他に関連機材の引越しをすることになりました。やれやれ。
会場から聞いた話では「ハンマーアクションに色鉛筆の芯が挟まっていた」そうです。ピアノを調律する際、グランドピアノはハンマーアクションを手前に引き出し、整音を含めアクション部分の調整をしますが、戻らない隣り合う二音のアクションの間に色鉛筆の折れた芯が挟まっていたのです。
世のピアノの先生の大半はクラシック・ピアノを教える先生でしょうが、どうもヒステリックな人が多いらしい。私は幸いにも穏やかな性格の女性の先生と、中学でブラスバンドを指導する男性の先生からピアノを習いました。ヒステリックなピアノの先生とかその様なレッスンを受けた体験は無いのですが、私の生徒や業界関係者の話によれば、ピアノの先生の中には感情的な性格の人が多いとか。
例えば教材の楽譜、色鉛筆で色々書き込みをするらしい。

画像はその一例ですが、赤い鉛筆と青い鉛筆で猛烈な書き込みがある。ここまで書き込まねばならないのかと少々呆れます。私は楽譜出版業に関わるせいか楽譜印刷物への書き込み、あまり良い気分はしません。必要以上に楽譜をよごしている様な気がします。
いずれにしても、あるピアノ教師が、恐らくは生徒の教材楽譜に色鉛筆で書き込みをした際、力の余り?熱意の余り?色鉛筆の芯が折れ、グランドピアノのアクションの間に飛んでいった、というか落ちたのでしょう。
色鉛筆とグランドピアノ。何やらピアノが可愛そう、きっと可愛そうな楽譜もあり、レッスンを受けている生徒もこわい思いをしているのでは、と妄想してしまったのでした。