2010年9月3日金曜日

ネットDL楽譜からアメリカン・クラシック名作集をリリース!






発表会準備で当初よりリリース予定が遅れましたが、インターネットからのダウンロード楽譜(私はアット・エリーゼというサイトから販売中)、アメリカン・クラシック名作集をリリースします。

このアメリカン・クラシック、私の造語ですがイメージは伝わると思います。私が以前、喜多郎さんの音楽監督としてバックアップメンバーの責任者として演奏したりメンバーの指導をしていた頃、全米ツアー以降はメンバー大半がアメリカ人ミュージシャンになるのですが、彼らが日本ツアーに来て異口同音に「日本は長い歴史を持つけれどアメリカは歴史が浅い」と語りました。例えば伊勢神宮へ行き遷宮を見るとそう感じるのです。しかしアメリカも日本やヨーロッパに比べると歴史は浅いけれど著作権保護期間を過ぎた楽曲が増えてきました。作曲家ジョージ・ガーシュウィン、ビクター・ヤング、フランク・チャーチル、ジェローム・カーン、スコット・ジョップリン、スティーブン・フォスターの楽曲です。それなりに歴史があり、アメリカン・クラシックと呼んで良い楽曲が増えて来たのです。彼らの楽曲を良く耳にすると思います。例えばコマーシャル用に著作権使用料を支払う必要が無くなったことが一つの理由です。
既に多数楽曲をアップしていますが、この特集の一つの区切りとしてジョージ・ガーシュウィンの名曲「ラプソディー・イン・ブルー」の全曲完全採譜アレンジをリリース、同時にアメリカ合衆国国歌のピアノ連弾とソロもアップします。

「ラプソディー・イン・ブルー」の紹介文を紹介します。「ジョージ・ガーシュウィンの名曲をデジタル録音技術を応用して完全採譜、ピアノ連弾(ピアノソロ)にアレンジしました。音資料は作曲者本人が残したピアノ・ロールを自動再生したCD「ガーシュウィン・プレイズ・ガーシュウィン(Elektra Nonesuch WPCC-5659)」です。この採譜に取り組んだのは私が所持する市販楽譜に多数の謎や不適切な記譜を発見したからです。例えばクラリネットのポルタメントで有名な冒頭スケールを17連符で記譜、徐々に早く(gradually faster)とする版もありますが、正確に計測するとその反対で前半が10連符で後半はトニック音開始の7連符でした。この楽譜では謎を全て解明し適切な記譜に修正、更にこの楽譜の自動演奏(模範演奏MP3)を音資料と同期させて確認しています。
リリースされたらまた投稿します。その際にこの特集を紹介するページに上げる文字を先行発表します。

2010年9月2日木曜日

発表会ライブのCDが完成しました


8月29日(日)教室発表会ライブのCDが完成しました。これまで発表会ライブは必ず録音してCDにまとめてきました。
昨年から小型デジタルレコーダが活躍しています。昨年同様 YAMAHA POCETRAK CX で会場客席で聞こえている音を録音、Roland R-09 でPA調整卓の音を録音しました。昨年はこれらの違いが面白いと思ったのでそれぞれ別に各曲2種類の録音をCDに収録したために何と3枚組になりましたが、今年は会場音を主体にして調整卓の音をやや加える配分でミキシング、1枚にまとめました。参加者それぞれに色々な思いで聞くでしょう。次のレッスンでは参加者それぞれの録音を聞いてからお渡しする予定です。

2010年9月1日水曜日

発表会ライブ無事終了しました

8月29日(日)毎年恒例の教室発表会ライブが無事に終了しました。今年も熱演が続きました。それぞれの出演者は毎年着実に上達していることがわかる演奏でした。演奏順にご紹介(演奏後に私と撮影しましたがお二人目以降はそれぞれご本人のみトリミングしました)。

Kさん:今年最初なのはブギウギフリークのT君が語学研修留学中(29日帰国予定)のため。演奏曲はビートルズの名曲「Let It Be」、ピアノ弾き歌いが板に付いてきました。事後懇親会でも活躍、私から色々な話(当日講評を含む)を引き出した功績大です。




Tさん:まずショパンの「雨だれ」を演奏しました。素敵な演奏でした。5年前入会時は拙著入門書「バイエル&ポップス完全独習ピアノ入門」でしたから進歩の速度は驚異的です。毎年テルミン演奏も披露してくれましたが今年はマトリョミンで映画「ベン」のテーマ(歌:マイケル・ジャクソン)を演奏してくれました。











Sさん:「戦場のメリー・クリスマス(坂本龍一)」を演奏しました。6月13日の投稿で紹介した通り私がバイオリンとチェロのパートをキーボードで演奏、途中からドラムスとベースが加わるアレンジで演奏しました。
http://heartsmusicblog.blogspot.com/2010/06/blog-post_13.html








Nさん:今年はピアノ演奏とサックス演奏。ピアノは拙著「ビル・エヴァンスが弾きたくて」から「Nardis」、サックスはチャーリー・パーカーの名曲「Now’s The Time」でした。ピアノもサックスも毎年着実に上達しています。特にサックスは音色も安定して来ました。来年がまた楽しみです。








Iさん:リムスキー=コルサコフの交響組曲「シェヘラザード」をジャズ風にアレンジして演奏しました。この名曲のサウンドのポイントは各種モードの利用ですが、ドリアン・モードを上手に利用したテーマやアドリブが素敵な雰囲気を作り、ドラムスやベースとアンサンブルやインタープレイを楽しむことができました。




Aさん:今年はメキシコの作曲家ポンセの名曲「間奏曲」をピアノ・ソロで、ブラジルの作曲家ナザレの名曲「トゥルビリァウン・デ・ベイジヨ」をピアノ・トリオで演奏しました。ピアノの表現力がつきそれぞれの楽曲の美しさを上手に表現することができました。


Kさん:ピアノ・トリオでボサ・ノバに乗せて「枯葉」を演奏しました。イントロからテーマに入る部分でさりげなくベースがG音→A音→B♭音と演奏する以外はテーマ・メロディ無し、アド・リブのみの洒落たアレンジと演奏でした。懇親会の幹事さん、ご苦労様でした。





Sさん:自作曲「明日へ」と麻枝准の「夏影」を演奏しました。バンド初体験とか、リハーサルの時からとても楽しそうでした。バンドも楽しんで、今後も素敵な曲を書いてください。懇親会で作詞は?って質問が出ました。誰か作詞をしてくれる人が出てくると良いですね。






Yさん:映画「ナイン」に感激、テーマ曲「Cinema Italiano」をピアノ弾き歌い、ニコール・キッドマンが歌ったバラード「Unusual Way」をソロで歌い、ライブを締めくくりました。どちらも素敵でした。来年がまた楽しみ。以上二曲については4月28日の投稿で説明しています。懇親会の幹事さん、ご苦労様でした。
http://heartsmusicblog.blogspot.com/2010/04/blog-post_28.html




ベースの村井さんとドラムスの高橋さんありがとうございました。





懇親会には5月8日の投稿「ウィーンからの便り」をくれたHさんも参加。ショパンの故国ポーランドの文化的状況とか日本国歌「君が代」の音楽的意味なんて話も。懇親会はとても盛り上がりました。趣味の音楽の仲間のパーティーはとても楽しい。来年も素敵な発表会をプロデュースしようと思います。