2012年4月5日木曜日

12調全調へのアレンジ

インターネットからのダウンロード楽譜&音、ピアノ弾き歌いのアレンジを12種類ある高さ(キー)の全て、つまり全調で書いています。
歌の高さは人それぞれ、声の高さに合わせてキーを調整しなければなりません。

従来の出版ではこの企画は通りません。ページ数はかさむがユーザにとって必要なページはそのごく一部。冊子の体裁では無駄ばかり。
さりとてキー別に出版してもその商品管理が面倒。ビジネスとして成立しません。
キー別に出版できるのは「インターネット楽譜&音」ならではの企画と思います。

キーが変わる場合、単純にピアノのアレンジを高低すればよいというものではありません。
コードがうまく響く音域、その音域に合わせたコードの配置を考えねばなりません。
半音~全音程度の高低についてはそのまま移調しますが、三度以上高低するとコードの配置、カウンターの種類、少しずつ変更が必要になります。機械的にトランスポーザで移調という強引な方法ではアレンジできないのです。

曲は「ホワイト・クリスマス」。

季節感が滅茶苦茶ですが、昨年夏、クリスマス時期の完成を夢見て生徒さんが練習を始めました。
その教材がベースです。

生徒さんのキーはD♭。調号に♭5個でした。

難しく感じるかも知れませんが、ピアノ弾き歌いの場合、黒鍵がうまく使えるキーの方が有利です。ハ長調では黒鍵を利用したコード・ワーク(コードで弾く)が難しかったりします。実際D♭は弾きやすいのです。

「ホワイト・クリスマス」には素敵なバース部分があります。
このバースも付けて、ピアノ・ソロ2種類、メロディ譜、ピアノ弾き歌い用に12調全調、合計15種類のアレンジを書いています。

実際に歌っている歌手のキーも参考までに調べてみました。




メロディの下限はキーのトニック(Ⅰ)の半音下のⅦ音、上限は1オクターブ上のトニック(Ⅰ)の全音上のⅡ音、10度の範囲です。

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