2014年12月26日金曜日

音楽制作について(10)

音楽におけるデジタル的編集、最初はMIDI規格にもとづく演奏情報(MIDIデータ)の利用や記録、そして編集でした。
録音スタジオの録音機がデジタル化すると同時に楽器業界でもデジタル音源の利用が始まります。
実際の楽器音や自然音をデジタル的に記録(わかりやすく言えば録音)したデータ(デジタル音源)をキーボードで演奏したりMIDIシーケンサで再生することが始まりました。デジタル的に記録(録音)したデータは当時の記憶媒体の性能からあまり長い時間ではなく短い時間のものでした。この様なデジタル・データを記録(録音)することをサンプリング(標本化)と言いました。音源のサンプルをデジタル録音で取り込むイメージです。そのデジタル・データ(サンプル)を記録(録音)し、これを編集して再生する機器をサンプラー(デジタル・サンプラー)と言いました。

私の制作では、ライブ演奏も多かったのでキーボードとサンプラーが一体になったタイプを使っていました(その画像は この投稿 の上から2枚目)が、左上の様に鍵盤が付いていない機器もありました。

ドラムスやパーカッションの様に発音後自然に減衰する音は取り込んだサンプルを単純に再生しますがある程度長く持続する必要がある音は上の様なパターンで再生します。

これはシンセサイザーの音作りに使われてきた音の再生パターンでエンベロープ(Envelope)とか包絡線(ほうらくせん)と言います。

A:アタック・タイム(attack time)…発音後最大量に達する時間
D:ディケイ・タイム(decay time)…次のSの量へ減衰して到達する時間
S:サステイン・レベル(sustain level)…AD経過後に一定レベルで持続する量
R:リリース・タイム(release time)…演奏終了(鍵盤を離したり演奏終了のコマンド受信)後に減衰して消えるまでの時間

デジタル・サンプルしたデータ(音)は鍵盤を押し下げる(演奏開始のコマンド)とADSのパターンで再生された後、鍵盤を弾いている状態(継続している状態)つまり鍵盤を離したり演奏終了のコマンドを受けるまで(厳密にはリリース部分の音も必要なのでこの繰り返しは音が消えるまで)はその音を続けるために繰り返し再生されます。これがループです。ループによる繰り返しが自然に聴こえないこともあり編集には苦労をしました。

ループの不自然さを解消する録音については以前 この投稿 の後半に書いています。

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