2014年8月12日火曜日

Heart and Soul(ハート・アンド・ソウル)

<楽譜&音のダウンロード配信サイト アットエリーゼから発売中コンテンツの解説>
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「Heart and Soul(ハート・アンド・ソウル)」は「Stardust(スターダスト)」や「Smoke Gets in Your Eyes(煙が目にしみる)」など多くのスタンダード・ナンバーを書いたホーギー・カーマイケル(Hoagy Carmichael)が作曲、「Chopsticks(チョップスティックス)」と同様に「簡単に弾けるピアノ曲」として多くのアメリカ人に親しまれています。なお、私がアレンジした「スターダスト」6種類、「煙が目にしみる」3種類の楽譜を発売中です。 ココ の下の方にある絞込み検索で曲名欄に スターダスト とか 煙が目にしみる と入力してください。

有名な曲ですが全曲演奏されることはほとんどありません。サビまでの繰り返し、ドラレソの循環コード(下記解説参照))に乗せて歌われるメロディだけが知られています。全曲聴いてみたい方は ココ へ。サビのメロディとコードは覚えづらいなと感じました。

資料として聴いた音は1988年アメリカ映画「ビッグ(原題 Big)」のエンディング・テーマです。「ハート・アンド・ソウル」が遅いテンポのピアノソロから始まり少しずつ速くなってゆきます。そして軽快な8ビート(ドラムやベースも参加)に乗せたアドリブ、その後はまたピアノソロとなり左手の10度音程(テンス)を利用したストライド(ジャズ・ピアノの左手伴奏スタイル)に乗せたアドリブやテーマが展開されます。映画の音楽を担当した作曲家ハワード・ショア(Howard Shore)の公式HPにある使用楽曲一覧18曲目に「Goodbye and End Titles includes Heart and Soul」と記載されています。「ハート・アンド・ソウル」とは異なる要素を省略し明らかに「ハート・アンド・ソウル」のメロディ、そしてコード(循環コード)に乗せて演奏される部分(テーマのメロディやアドリブ)を採譜、そしてアレンジしました。
これを原曲通りピアノソロで演奏するのはかなり難しい。特に後半の左手(テンス)が届かない人は多いでしょう。
実は素敵な対策があります。それはピアノ連弾、私もコンサートで演奏したことがあります。簡単かつ楽しいピアノ連弾です。
最初の弾む感じ(リズムとしてはバウンスとかシャッフル)、次は8ビートに乗せたロック・ピアノ、最後は4ビートに乗せたジャズ・ピアノ、色々なリズムやスタイルが楽しめます。そこでピアノ連弾譜を書きました。
そしてピアノソロ譜も連弾譜も少し短くしたバージョン(ショート)や易しいアレンジ(イージー)も書きました。

映画の途中、おもちゃ屋にある大きな鍵盤(人が上に乗ると音が出る)でジョッシュ(トム・ハンクス)とおもちゃ会社の社長(ロバート・ロギア)が演奏するシーンもあります。この曲の次が「チョップスティックス」。これも各種アレンジ発売中です。

・循環コード(ドラレソの循環コード)

ポピュラー音楽ではコード進行のパターンを利用することがあります。コード進行のパターンは色々ありますが「ハート・アンド・ソウル」のパターンはベース音がド(Ⅰ)→ラ(Ⅵ)→レ(Ⅱ)→ソ(Ⅴ)となるので「ドラレソの循環コード」とも言います<譜例(a)>。
実際にピアノの左手や連弾の場合はセコンドが演奏するパターンはコードの3rd(第三音)を間に挟み弾んだリズム(3連符)で演奏します<譜例(b)>。

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