2012年6月5日火曜日

My musical history(13)

昨日予告の内容「教則本執筆奮闘記」です。
昨日は30年前から始まったと書きましたが、最初のピュラー・ピアノ教則本は1978年6月1日発行ですから34年前のことです。
書名は「コード・ネームだけで弾ける/ロック&フォーク・ピアノ奏法」と言います。
内容はポピュラー・ピアノなのでこの書名にはがっかりしましたが、出版社の営業責任者いわく「ロックとかフォークをタイトルにつけた本は売れるんだよ」とのこと。そこはビジネスですから仕方ないなと何とか自分を納得させました。
内容には自信がありましたが、初版で終わってしまいました。でも教則本を執筆できたのはうれしかった。思い出深い本です。
同じ出版社から内容を一新して1983年9月1日に「ザ・ポピュラー・ピアノVol.1」を出しました。音もソノシートの形で付き、いよいよ内容とタイトルが一致したのですが、これも初版で終わってしまいました。
その後、他の出版社からポピュラー・ピアノの教則本を出しますが、改訂して出し続けたものの、時代に先駆け過ぎたのかセールスは今一つ伸びませんでした。
さて今書いている本、売れてくれたらなあと思います。
時代が追いついてきたのかも知れない。
もちろん良い内容のものを書いて出そうと思います。

当時、フュージョン(当時はクロス・オーバーと言った)系の採譜楽譜が売れました。そこでこれらの採譜楽譜(ほとんど私が採譜している)を基礎資料にしてフュージョン系音楽のキーボードのプレイ、コード・ワークをまとめた本を作って欲しいと依頼されました。そして出たのが1979年8月1日発行「クロスオーバー・テクニカル・シリーズ/キーボード・コード・ワーク」です。この本はその後少しずつ改訂し何度も出版しました。この内容は後に音楽理論書を執筆する上で重要な基礎となりました。







1980年6月1日発行「ロック完全マスター・シリーズ/ザ・ロック・キーボード」です。
これは正にロック・キーボードという内容の本。音もソノシートやカセット・テープの形で付いています。
後に改訂してVol.1とし友人との共著でVol.2も出しましたが、これらは何度も重版され良く売れました。
韓国でも(翻訳され)出版されました(1999年11月18日発行)。

この他にも色々な教則本を出していますが、力を入れた程には売れませんでした。
売れるのはアレンジ楽譜や採譜楽譜、やっぱりまだ楽譜なんです。
自分でアレンジしてピアノを楽しむのがポピュラー音楽の世界ですが、これはこれから先のテーマだと思います。ということはまだまだ将来的には明るいのかな?楽譜と違って、いきなりインターネット出版にはならない?かも知れません。
教則本の未来は明るいのでしょうか。現在のところ、私にもまだわかりません。さあ、今日も執筆に入ります。ではまた。

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