2021年3月22日月曜日

拍の数え方(感じ方)

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「Spain」のスローなイントロは「アランフエス協奏曲第2楽章(作曲:ロドリーゴ)」を用いていますが、一転してアップ・テンポ(BPM:146)となりアド・リブにも使われる12小節のテーマに入るまでのメロディのリズム(符尾上向きの音符)と数える(感じる)拍(符尾下向きの音符)は次の様になります。


途中、数える拍の単位が変化していますがこれを示す Half time feel と Double time feel については拙著「標準ポピュラー音楽理論[改訂新版](シンコーミュージック・エンタテイメント刊)」123~124ページの該当記載を使って説明します(譜例および表現はこの説明のために少し変更しています)。
1小節目と2小節目の所要時間は同じ(つまりテンポは同じ)ですが、2小節目は Half time feel(ハーフ・タイム・フィール)つまり拍のウラを数えずオモテだけ数えて(半分に)大まかに感じて演奏するので音符の長さが倍になります。

4小節目と5小節目も所要時間は同じ(つまりテンポは同じ)ですが、5小節目は Double time feel(ダブル・タイム・フィール)つまり拍のウラも数えて(倍に)細かく感じて演奏するので音符の長さが半分になります。

これを演奏した下の参考動画も参考にご覧ください。


なお3小節目と6小節目にある記号はフェルマータです。


適宜に伸ばすと説明されることが多いですが、テンポとしては半分、音符の長さとしては倍と考えればよいでしょう。上の動画も半分のテンポ(BPM:60)で演奏しています。

最初の譜例の途中、拍子記号も書き換えています。二拍子や四拍子は結果的に同じような演奏となりますが、拍を数える際の単位音符が分数の分母に、数える音符の数(拍数)が分子に表現されます。この部分はヘンリー・マンシーニ著「Sounds and Scores」より引用します。

Cを縦線で割った様な記号 Alla breve(イタリア語で2/2拍子:英語で Cut time signature)は2分音符で2拍数える(感じる)2分の2拍子。

Cの様な記号(英語:Common time)は4分音符で4拍数える(感じる)4分の4拍子。

下の記号は左右同じ意味です。


「Noon Song」は即興的にテンポや拍子が自由に演奏されています。テンポ解析で数えている(感じている)であろう拍を推測するのは難しいのですが、ある程度同じとか近いテンポで推移していることがわかります。下は35~38小節のテンポ解析です。


拍の単位音符が8分音符、4分音符、16分音符と変化しますが、これはその前(2/4拍子)からの流れで次の様に数えて(感じて)いると推測されます。
下では拍子の分子部分を敢えて小数でも表現しましたがこの書き方はもちろん一般的なものではなく、オモテとウラで数える奇数を整数で示すには拍の単位音符を細分化するしか方法がないのでこの様になります。






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