2012年8月6日月曜日

My musical history(22)

管野光亮先生からは作曲とピアノを教えて頂きました。
先生は現代音楽から各種音楽制作(映画やテレビなど)…、幅広いジャンルの作曲の他に素晴らしいピアノ演奏でも有名でした。
下記投稿のタイトルは主演の加藤剛先輩…となっていますが、映画「砂の器」のテーマ音楽であるピアノ協奏曲「宿命」も紹介しています。このCDやDVDにも先生の力強く輝かしい音色と表現力あふれるピアノ演奏が収録されています。

http://heartsmusicblog.blogspot.jp/2010/11/blog-post_26.html


シャンソンの伴奏やジャズのライブでも素晴らしい演奏をされました。
印象深いのはジャズについての次のアドバイスです。「ポンニチ(業界用語で日本人)を聴いてはダメだよ、舶来(はくらい)を聴いてね(つまりジャズの本場アメリカのアーチストの演奏や録音を聴いてね)…」、これを何度も、まるで口癖の様におっしゃいました。
ありがたいアドバイスでした。私もそう思います。
ジャズ・ピアノについてはオスカー・ピーターソン、アート・テイタム、ハンプトン・ホーズ、フィニアス・ニューボーンJr.、ケニー・ドリュー、チック・コリア…、ボーカルはカーメン・マックレー、フローラ・プリム…。そんなアーチストのLPを購入して良く聴きました。
私の20代、1970年代、なかなかライブ演奏を聴く機会はありません。従ってジャズのアーチストのLPを買ってきて、繰り返し繰り返し聴きました。
ネット検索であっという間に見聞でき、費用も不要…。とても便利になりましたがその反面、「何だか『ありがたくない』様な、軽々しい感じ」がします。その出会いが「繰り返し何度も聴くこと」につながる様なら良いのですが、すっと通り過ぎてしまうだけなのでは、という気もします。

音楽の基本はとにかく良く聴くこと。他の人の素晴らしい演奏を聴くことが大切ですが、意外に重要と思うのが「自分の演奏を注意深く聴くこと」です。自分の演奏の問題点を感じとり修正することも大切だと思うのです。
MIDI入力(自分の演奏を演奏データとして数値化)する様になって、左手の1拍目のウラがどうしても少し突っ込む…とか、各指のコントロール(加速度を数値化したのがベロシティ値)、コードの各音が少しずれる(理想は同時に打鍵し同時に離鍵)、そんな演奏の問題点やムラが客観的に見えてきました。より良い演奏のために注意することも少しずつわかってきて、そこを修正する様になりました。


気づいたのは、各拍の長さ(時間)は意外に長い。鍵盤を打鍵したらうまく脱力、離鍵が早くならない様に心がけること。打鍵だけではなく離すタイミングも含めてのリズムが大切。音の長さ、強さ(ベロシティ)の理想イメージを事前に感じ、考えてから演奏する。そんなことに注意する様になりました。どうすれば良い演奏になるかを工夫し、具体的に模範演奏とする努力を続けています。
最近気づいたこともあります。これは次の模範録音、ドラゴンクエストⅣの収録楽曲に反映します。


先日気になったのはある模範演奏、ピアノではありません(8月1日投稿分)。
私の音楽の歴史とは別に次回詳しく書きますが、ピアノと違ってピッチ・コントロールが可能なパート、それはまず歌、そしてバイオリンなどの弦楽器(ギターもそうですね)、アルト・サックスなど木管系管楽器…です。音高(ピッチ)について考えます。

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